SAMURAI　X

海外のサイトで、日本の有名なサムライアニメとか書いてあって、紹介画像見たら、小奇麗な絵と迫力ありそうな殺陣に興味をひかれて鑑賞。
るろけんかyp。
改めて見ると、紹介画像は剣心による虐殺シーンでした。でも、TV版に比べると印象がかなり違う。服も違うし頬の十字傷も無い。なにより顔、っていうか表情が違う。ちなみに斎藤や比古清十郎は同じ顔。

ストーリーは、人斬抜刀斎のころのお話。面白い。
「努力」「友情」「勝利」の逆を行くシナリオ。必殺技を叫ばない。読みきりかで何かで読んだときは対した感想もなかったけど、改めて見るとジャンプ漫画とは思えません。
「時代の苦難から人々を守るのが飛天御剣流の理」
でもどっちの側に正義があるかわかったものじゃないですから。清十郎のように動乱の時こそ山に篭るのも正解。剣心も結局同じ結論になってるし。でもそれじゃお話にならないので、山を降りて、天羅のシナリオのごとく泥沼にはまっていくわけですが。
剣心が自分で判断せず全てを桂小五郎にまかせるっていうのは、殺人マシーンのようですがシビリアンコントロールの考えからすると正しいんだよなとか思ってみたり（最近銀英伝見てたもので）。それが飛天御剣流的によいかどうかは別にして。
その点、るろうにになった後の本編は、悪役ははっきり悪役していましたね。

この作品、正月映画で公開されたものを海外向けDVDにしたものらしいです。冒頭にUSA仕様なCMっぽいものがあったり、(正月映画は「維新志士達の鎮魂歌」。本作は「追憶編」。CMは、エンコードソフトの広告っぽい。）エンディングのスタッフロールが全部英語で、キャストも英語日本語両方の名前がはいってました。言語選択できるようになっているのででしょう。でも、うpされていたのは日本語版。海外サイトなのになー。
ところで、海外アニメオタクの間の明治維新って、どの程度理解されているんでしょうね。池田屋、維新志士、薩長土肥、新撰組あたりは分ってないと全然ストーリーがわかんないでしょうね。京都を火の海にするっていうセリフも、本編での志々雄の行動に引っ掛けてるとか勘違いしそうだし。沖田が、剣心との一騎打ちの最中に具合悪くなってるのも、飛天御剣流の奥義とか思われたりして(おまえは既に死んでいる的なもの)。そもそも、ストーリーにほとんど絡まないのにセリフや名前のある、土方とか沖田って誰?的な感じでしょうね。

という妄想。違法行為(・A・)イクナイ