蛸の視界

2003年10月1日 妄想科学
http://www.hotwired.co.jp/news/news/technology/story/20030930302.html
タコ網膜の画像処理が具体的にどのようなものかはわかりませんが、「別々の「目」と「脳」を組み合わせたいとも考えている。たとえば、ワシの網膜で見た画像をライオンの脳で処理させるといった具合だ。」妄想が膨らみますな。
ライオンに視野に無い、鷲の視覚能力といったら、高低差や高速飛行時の知覚でしょうか。それらをライオンの視覚野は有効に処理できるのでしょうか。
タコ網膜システムを人間の脳に利用することも考えているようですが、結局コンピュータを通して、人間の視覚に変換したものじゃないとつかえない気も。タコの視界というと、魚眼レンズ+草食動物のような広い視界、かな?距離感がばらばらなうえ、左右の目から入ってくる情報が別物。人間の脳じゃ処理しきれませんな。
以前読んだ記事ですが、出生時から目が見えなかった人が成人後角膜移植によって視覚を得た人の話。3次元として認識できないのだそうな。視覚情報と、実際の物との対応はできるのだけど、対象を回転させても、模様が変化したと捉え、回転したと認識できないのだそうな。あと、視覚情報から距離を測れなかったり、遠近法の絵を見ても、遠近感がなかったり。やはり、発生〜脳の機能の取捨選択の段階で、画像処理機能が訓練されるのでしょうね。
逆に、人間の視覚情報ではなく、タコ網膜を、生まれたときから使用していれば、タコ網膜仕様の視覚野をもった脳みそになりそうです。
サイボーグ技術が発達して、お手軽にいろんな視覚情報に切り替えれるようになったとしても、それを処理する脳が人間仕様のままだと、あまり意味が無いですね。ブリアレオスのように、十数個の目を持ったとしても、それらの情報を有機的に機能させることはできなくて、複数の監視カメラをモニターしてる感じになっちゃうんじゃないでしょうか。

まとめ。サイボーグになるなら、脳のやわらかい子供のうちに。
どっかの幼児教育の宣伝みてーだ。

オタク的にもうちょっと考察。
コクピット内360度全方位スクリーンてのは、あまり意味が無いですね。中の人は、正面を向いてる二つの目しかもってないから。ガンダムのコクピットで十分ですよ。そもそも、多くのニュータイプの人達のMSなんて、ザクに比べてヒューマンインターフェースに優れてる分、甘やかされてますよ。それよりも、モノアイに対応したパイロットのほうが凄いですよ。Ζザクのコクピット内描写としてモノアイカメラの映像がでたことありますが、あれは酷い。カメラを動かさないと全体像が見えない。つまり、ひとつの画像の中にタイムラグがあるわけですが、その時間差をも脳内補正しているわけです。ザクなら左右だけですみますが、ゾックあたりのモノアイカメラを使いこなすとなったら、並みの訓練では無理。特に大変と思われるのがアッガイ。あれって、カメラを上に移動しつづけると、半回転して後ろにいくんじゃないでしょうか?その場合、映像はさかさま。そのうえ、操作系はそのまま正面向き。まぁ、なんかのタイミングで反転を直したりはするんでしょうけどね。で、これらのパイロットが、みんないい年した中年なんですよね。お子様ならともかく。しかも、戦争中に開発されたものなら、ろくに訓練もせずに実践投入。もの凄い適応力ですよ。正直ね、モノアイを使いこなす彼らはもっとクローズアップされていいはずですよ。
ガンダムミュージアムに、是非モノアイシミュレータをいれて欲しいですね。

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