便乗

2003年11月18日
なんか、ONEて、エロゲの名作で古典で聖典扱いされてる気がするので叩きにくかったのですよ。
長いものにはまかれて、こっそり陰で文句を言ってストレス解消する人間なので。
でも、一安心。

地雷犬さんで触れられてないキャラで、繭について。
唯一EDまで行ったキャラ。っていうか、繭シナリオで不快になってそれっきりてだけですが。しかもトゥルーエンドじゃないかも。
不登校児なんだけど、主人公の通う高校にまぎれこませて社会適応させるというシナリオ。
でもあれは知恵遅れ(知的障害?言葉狩の対象とならない適切な単語がなにかは存じません)ですよね?
障害者と健常者の活動圏が中途半端に重なってるっていうのが一番差別を助長すると思うのですよ。
完全に隔離されていれば健常者は聖人ヅラして障害者の権利を主張できるし、障害者を完全にサポートできる社会であればそもそも目に見える差別はないだろうし。
障害者を健常者のための社会に適応させるには、保護者の徹底したサポートが必要だと思うのですよ。
健常者の社会に出て迷惑をかけたとき、障害者だからといって許されるものではないのですよ。(許されないのは、本人ではなく、保護者のほうね)
でも、このシナリオで重要なのは「自立させるためにつきはなすこと」
今まで好きなように生きてきたのに、いきなり一般の学校に押し込められて、勉強を理解できるわけもないのに放課後までおとなしくしてなきゃいけない。
主人公が一度も気にかけない日もある。他のキャラのフラグをたてるイベントのため?知ったこっちゃありません。保護者ならちゃんと保護者をしろと。
繭が、ゲームに出てこないところでどういう思いでいるか想像もしたくありません。
主人公は、繭が徐々に成長していくのを感じるわけですが、私にはとてもそうは思えませんでした。勝手に主人公が思ってるだけ。
挙句、何も分らないままきれいな服着せられて、何もわからないまま大人のデートに付き合わされて、何もわからないまま肉体関係を持って。全部主人公の思い込みによって。
すっげー男の身勝手。
障害の有無にかかわらず、恋愛したりセックスしたりするのは当然の権利だとは思いますが、完全に主人公に都合のいい解釈のもとにすすめられてることに不快感をもったわけで。
そういや、だいぶ前に障害者の性生活を保証しようという運動が海外であって、その一環でドキュメンタリー形式のAVが作られたことがありました。ちゃんとAVとして流通したらしい。しかし、NHKでAV製作現場を見ることがあるとは思わなかった。
閑話休題。
ライターはちゃんと取材してるのかと小一時間。
でも、リアル描写はかえって邪魔なんでしょうね。新たな萌えの記号としてハンディキャップを使いたかっただけなんでしょうから。リアルな表現は、萌えのみを要求する人間としては邪魔なんでしょう。

長森・七瀬・里村シナリオを優先していればまだまともにゲームできたかも。

あ、無理だ。
目の前に座ってる女の子の髪を切り刻んだり、出会い頭に肘鉄くらわせたり、一緒に学校行こうと待ってくれてるのにトイレの窓から抜け出したり、寒空の下で弁当食べるほうを選ぶくらい避けられてるのにつけまわしたり。その他いろいろ。
そんな主人公にとても共感できません。
EDにどんな感動が待っていようと、最後までやるのはむりぽ。

コメント