見終わったばかりの人間から突如電話かかってきますた。
なので電話をしながらまた見た。
以前ネットで評判見たとき、「結局犯人誰なん?」という話があって不思議に思ったものですが。
誰が犯人か、はっきり本編内で言ってるしょ?それとも私がミスリードされてる?と思ってたら電話の相手曰く
「原作読んでるからじゃね?」
あ、そーか、なるほど。原作読んでれば、実はかなり早い段階で目星がつく(犯人そのものではないけど、所々違和感を感じる)ので謎でもなんでもないのですが、原作未読者にとっては衝撃の展開なんですね。

本編、あまりにもタイムリーな。少子化・高齢化・児童虐待。
養育能力の無い親から親権取り上げて、金やら時間やら経験やらの豊富な人物の養子にというシステムは須賀原洋行の4コマで見たような。
究極の社会主義みたいな感じで。そういや攻殻の日本は「資本主義を名乗っているがその実理想的な社会主義」とかでしたっけ。

出てくるシステムがネットを利用した老人介護システム・児童見守りシステム・住民基本台帳。リアルで日本の未来に必要とされるシステムで見事に灰色に書き切ってます。
電話でも話題にしたんだけど、仮にこの作品を5年前に見てたらまた感想が違うんだろうなと。逆に、将来見たら陳腐になってるんじゃないかと。時事ネタは風化しやすいですから。
実際の2030年になったら、パトレイバーみたいに「懐かしい未来」扱いされちゃいそうな。

本編中、あたりを見回して老人しかいないシーン、実家の近所を思い出してなんだかアレ。